こんばんは。やり直し英語学習中のアラフォーOLミミです。
季節感ゼロですが、2015年夏のバンクーバー旅行の思い出を書いています。
ステフォーズでスブラキを食べた後、バンクーバーに来たからには蒸気時計を見ておかなきゃってことで、ガスタウンを案内してもらうことにしました。
友人がガスタウンに行く前にチャイナタウンにあるダイソーに寄りたいというので、回り道することに。まさか、バンクーバーに100均(ダイソー)があるとは!
残念ながら日本のダイソーとは違って、商品はほとんどが1ドルではなかったけど、ちょっとした日本のお菓子や文房具がお手頃価格で購入できるなんて、日本人としてはありがたいし、助かりますよね。
バンクーバーのチャイナタウン
さて、カナダは移民大国として知られていますが、バンクーバーは中国系、特に香港から来た移民が多いそうで、別名「ホンクーバー」と呼ばれているそうです。
バンクーバーは、その雨の多い気候から「レインクーバー」と呼ばれていると以前書きましたが、他にも別名があったんですね。
確かに街を歩けば、中国系の人というよりアジア人を多く見かけました。観光客なのか現地の人なのか分かりませんでしたが、こんなにたくさん観光で来ないよねと感じたぐらい多かったです。
この旅行中にバンクーバー国際空港のあるリッチモンド市にも出かけたんですが、そこは中国系住民が半数以上という場所なんだそうです。
なんでも、リッチモンドの方角が風水的に良かったんだとか。
本当かどうかは分かりませんが、風水というところがいかにもです。
こちらはバンクーバーのチャイナタウン入り口の千轄門(ミレニアム・ゲート)です。この門をくぐるとチャイナタウンですよ。
チャイナタウンに入ってすぐのところにある上海小路(Shanghai Alley)。
20世紀初頭にはすでに数千名の中国系移民の人たちが、この辺りに住んでいたそうです。
上海からの移民の人が多かったんでしょうかね。
孫文中国庭園 (中山公園)|Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Garden
さて、チャイナタウンを訪れたので、孫文中国庭園に行ってみました。
中国で「国家の父」と呼ばれている孫文を記念して造られ、孫文の英語名「孫逸仙(スン ヤット セン)」が庭園名に付けられています。
中国では孫文ではなく「孫中山」という名前の方が一般的だということで、「中山公園」とも呼ばれています。日本語読みでそのまま「なかやま」公園と呼んでいましたが、今になって「ちゅうざん」かもと思ってきました。
この庭園は中国本土から造園家たちが派遣され、1986年にバンクーバーで開かれた万博に間に合うように造られました。
まだ歴史は浅いですが、本格的な中国庭園です。
では早速、中に入ってみますよ。
きれいな蓮池がお出迎えしてくれます。
池に張り出した場所に展望台?がありました。
なんともいえない、趣。
バンクーバーにあるとは思えない雰囲気です。
日本のしめ縄飾りのような大きな丸い装飾から覗いた風景がこちら。
都会の喧騒の中で、静寂で落ち着いた時間が流れています。
この庭園は無料と有料エリアに分かれていて、入口もそれぞれ別にありますが、私たちは無料エリアだけ散策しました。
無料なので、チャイナタウンを観光する場合は行かれることをおすすめしますが、日本人にはどうしても馴染みがある風景なので、わざわざ目指して行く必要はないかもしれません。
でも、庭園自体は美しく落ち着いた雰囲気なので散策するにはぴったりの環境です。瞑想(メディテーション)している観光客もいました。
興味があれば、ぜひ行ってみてください。
旅の醍醐味?現地のカメラマンとの出会い
中山公園に着いた時に、入口の蓮池を眺めながらコンビニで買ったジュースを飲んで休憩していたら、現地の人に話しかけられました。
この庭園で日本人を見かけることが珍しかったようです。
ちょっと話をしたらすぐにいなくなるかと思いきや、しつこく庭園内を案内してくれるといいます。
「胡散臭そうなおっさんやな」と思いましたが、向こうもこちらが警戒しているのが分かったようで、僕の職業はカメラマンで週末はバンクーバーの観光スポットを廻って写真を撮ってるんだよと言ってきました。
必死で「決して怪しい者ではありません」アピールをしてくれたので、こちらは2人だし、信用しきってはいないものの案内してもらうことにしました。
この胡散臭そうなおっさんことマイク(仮名)は、話をしてみたらめちゃめちゃ親切なおじさんでした。英語力のない私にも分かるような簡単な単語を使いながら庭園内を案内してくれて、写真を撮ってくれたり、バンクーバーの歴史や現状についてもいろいろと教えてくれました。
外国人にも分かるように簡単な言葉を使って説明ができるのって、すごくないですか?
当時のわたしの英語力は、TOEIC600-650といったところでしたが、話の内容はほとんど理解することができました。
留学してある程度話せる友人はともかく、日本人特有で文章の組み立てが上手にできないわたしは、知っている単語を並べてマイクと会話をしました。それが良いか悪いかは置いておいて、文法を気にせずに知っている単語を並べたほうが確実に通じるのです。早く反応もできるし。
ちなみにマイクとは、昨年東京で再会しました。
相変わらずわたしの英語が下手くそなので会話らしい会話はできなかったけど、ポイントを掴んで話すのは上手いと言ってもらえました!笑
家族旅行で日本に来た時に会ったので半日だけでしたが、この時のお礼ができて良かったです。
こういう出会いも旅の醍醐味ですよね。
※このブログ内の写真はすべて自分で撮影したものです
チャイナタウン周辺の治安|バンクーバーの影
この旅行では、当時友人がお世話になっていたホームステイ先に滞在していました。
その滞在先は、ダウンタウンからバスで30分程の場所にあり、このチャイナタウンの近くを通るバスルートでしたが、初めて乗った時に見たその車窓からの風景は今でも忘れることができません。
日本の公共の場では決して見ることができない風景でした。
書ける範囲で書きますが、注射器を持った明らかに様子のおかしい目が虚ろな人たちが、路上に座り込んでいるんです。
チャイナタウンの近くにあるその場所は、イーストヘイスティング・ストリートといいます。詳細を書くことは避けますが、ここの一帯はそういうことが許されている特区らしいのです。
マイクから「悲しいストーリー」だと聞いた話では、ある特定の疾患を持った人たちが入院していた国立病院が財政難から閉鎖することになり、高齢者や身寄りのない人たちが費用の問題で転院することができず、国がこの周辺の一角を買い取り面倒を見るようになったそうです。
その人たちのために、このエリア内にあるコミュニティセンターで無料で食事の支給を行っていたところ、いつしか家のない人たちも多く集まるようになり、今のような状態になったということです。
チャイナタウンから10分もかからないガスタウンまでマイクと一緒に歩きましたが、その途中に通るイースト・ヘイスティングストリートは、ほとんどのお店の入り口が鉄格子で覆われていて、それが治安の状態を物語っていました。
過度に過敏になる必要はありませんが、とにかく治安がとても良くないエリアなので、ガスタウンやチャイナタウン周辺に行かれる方は注意してください。
観光名所のすぐ近くに、こういったスラム街があるということを知っておいてもらいたくて敢えて書きました。
少しでも雰囲気がおかしいと感じたら、通りに入らずに引き返してくださいね。昼間は観光客や一般の人たちも通りを歩いているそうですが、それでもこの周辺を一人で歩くことは絶対におすすめできません。
世界で最も住みやすい街ランキングの常連でもあるバンクーバーですが、輝きの影でこういった側面があることを知った旅となりました。
チャイナタウンのロケーション
赤く囲まれた箇所がチャイナタウンです。
スカイトレインのスタジアム-チャイナタウン駅があります。
周辺の治安が心配な場合は、歩かずにスカイトレインで行くのがおすすめです。
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