③チョイ住み体験 in バンクーバー ~プチ・ホームステイスタート編~

バンクーバー旅行

2015年のバンクーバー旅行の思い出を書いています。
この旅行がきっかけで、英語学習へのモチベーションがアップしたこともあり、最新の情報ではありませんが記録として書くことにしました。

いよいよプチ・ホームステイのスタート

友人がバンクーバーで滞在しているホームステイ先に到着しました。
場所はダウンタウンからバスで30分程の閑静な住宅街にあります。

留学生用の玄関から入ると、今日が留学最終日というブラジル人の女の子が出迎えに来てくれました。
いろいろ話しかけてくれたけど、こちらは挨拶だけで精一杯。
南米出身の人と会話するのは初めての経験だったのに、話せなくて残念。
もっといろいろ話したかったです。

なんだかんだ夕方17時ぐらいになっていたので、荷物を置いてホストファミリーの暮らすフロアへ早い夕食を取りに向かいました。

ホストファミリーと対面

1960年代に香港からバンクーバーへ移民してきたおじいちゃん、おばあちゃんと
40代の夫婦2人と中学生と小学生のお嬢さんが2人という家族構成。

早速、キッチンにいたおばあちゃんに友人がわたしを紹介してくれました。
“I’m glad to meet you!”(お会いできてうれしいです)
と挨拶したけど、少し食い気味だったからか、英語がへたくそだったからか軽く流されます。
そして、ホストファーザーとマザーも仕事から戻ってきたのでご挨拶。
カナダが初めてだというと
“Welcome to Canada!”
と笑顔で迎えてくれました。たったこれだけなのに、カナダにいるんだという実感が湧いてきます!笑

料理は元々中華料理のシェフをしていたおじいちゃんの手作りです。
滞在中、一度もお目にかからなかったけど、毎日美味しい料理をいただきました。基本、ワンプレートの中華料理なんだけどボリュームもあってめちゃめちゃ美味しい。

料理が口に合うのはホームステイするうえで、かなり重要ですよね。
数カ月、長ければ数年、ほぼ毎日口にするものですから。

ブラジルの子が自身のフェアレルパーティーに誘ってくれたけど、ほとんど寝ていなかったので断り、一人で部屋でゆっくりすることにしました。

ゆっくりするはずが、ホストマザーの妹さんの子供(2歳)が家に遊びに来ていてなぜか懐いてくれたので、その子と一緒に遊ぶことに。

まぁ小さくても英語がネイティブなんですよ。あたりまえだけど。
当然まだ赤ちゃんなので語彙が少ないから、わたしの下手くそな英語でもなんとか会話が成立し、仲間だと思われたのか部屋まで遊びに来てくれて、結局1時間ぐらいずっとその子と一緒にいました。

おばあちゃんに引き剥がされるまでいたから、波長があったのかもしれない!笑
仲良くしてくれてありがとう。

「あたり」のホームステイ先

留学経験なしのアラフォーが思いがけず1週間だけプチホームステイを経験したのでホストファミリービジネスについてちょっと考えてみました。

日本だとビジネスとして行っている家庭はまだ少ないんじゃないかと思いますが
バンクーバーでは当たり前のように行われていました。

まず、多くの留学経験者からホームステイには当たり外れがあるという話を聞いていたんですが、わたしがお世話になった友人のホームステイ先は、個人的には「あたり」の部類に入るお宅だと感じました。
ビジネスとして行っている家庭ですが、それが完全に成立しているのです。

ホストファミリービジネス

ホームステイ先で「はずれ」として語られることも多い、ビジネスとしてのホームステイですが、こちらのお宅では完全にビジネスとして成立させ、おそらく利益も出しています。
留学生目線で高ポイントだった点をまとめてみます。

•豪華ではないが1日2食の温かい食事付き(ライス付き)
•シャワー時間の制約なし
•初日に学校までの道案内付き
•お互いのプライベートを尊重できる距離感
•共有部分の掃除なし

基本を押さえているのです。
中国系ファミリーだったので、日本人にも馴染みのある食事だったことも大きかったです。食事は大事ですよね。

特にわたしが感心したのが、留学生は自身の部屋掃除以外はしなくていいというところです。
留学生専用のフロアなので、てっきり共有部分の掃除は留学生たちが当番で行っていると思ったのですが、これもビジネスとしてお風呂もトイレ掃除もファミリーが行っているのです。
これはなかなかできないと思いました。

ホストファミリー歴も10年ぐらいのベテランだということなので、留学生を受け入れているうちに、ビジネスとして考えた結果なのかもしれません。
友人は日本人としての気質が出ているのか、水回りに散らばる髪の毛の掃除は自分で行い、他の国の留学生にも小姑のように髪の毛は自分で掃除しろと言っていたので、ホストファミリーから相当気にいられていたようです!笑

距離感のある関係性

また、別々のフロアに住んでいるので必要以上の交流がないことも、社会人としては良かったポイントです。
高校生や大学生ぐらいだとドライに感じて「はずれ」だと思うかもしれませんが、このお宅が自身のニーズに合うターゲットとして、社会人経験者を中心に受け入れていることもビジネスとしてきちんと考えているからこそだと思いました。

ビジネスとして行っていると「節約」にうるさかったり、利益を出すことばかり考えてしまいがちです。その結果、留学生に嫌われるわ、エージェントからは切られるわ、結局ホストファミリービジネス失敗になるのがオチなんでしょうが、そういった家庭は最初から向いていないので、赤字を出す前に止められて良かったねって、ことなんでしょうね。きっと。

交流時間

ビジネスとして行っているからこそ、ポイントをきちんと押さえていて留学生との交流時間も設けていました。
きっとこれもエージェントから言われているのだと、冷めた目線で考えてしまいましたが。

でも話を聞くうちに、こういった家族団らんに参加するのは、日本人などアジアからの留学生が多いんだそうです。
どちらかというと他のエリアの留学生は自室から出てこなかったり、夜遊びに出かけたりとファミリーと積極的にコミュニケーションを取ろうとしないんだとか。

これは、この家庭に来る留学生がそうだったというだけなので他は分かりませんが、留学生の方もカウンターパートとしてホストファミリーと接しているのかもしれません。

社会人だとある程度自立しているので、お互いにドライな関係でも問題ないのかもしれません。

ホームステイに期待をしすぎない

たった1週間ですがホームステイを経験したことで様々な受入先があることを知りました。
他人を家に受け入れられる環境じゃないのに、単なるお金儲けでホストファミリーとしてエージェントに登録されている家庭があることも分かり恐怖です。

留学生も多いのでそれだけ需要があるということかもしれませんが、エージェントにはしっかり仕事しろと言いたいです。
わたしのようないい大人だけじゃなく、夢や希望を持って海外留学する高校生や大学生もいるんですから、定期的にホームステイ先の家庭訪問をして欲しいですね。

まとめ

ホームステイは相性もあるので過度に期待しすぎないことが一番だと感じました。
たった1週間で何が分かるんだって思われるかもしれませんが、短期間だからこそ冷静にホームステイについて考えてみることができたのかもしれません。

次回から普通の旅行記に戻ります。

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