⑦おとなのフィリピン短期留学記|留学2日目!ついに授業開始

フィリピン短期留学

本格的に英語学習をやり直すことになって、早10年。
フィリピンに語学留学してきました!

レッスン7コマ|1日の流れと各授業の感想

授業開始は、9時~でした。私はマンツーマン4コマ+グループレッスン2コマのESLコース、そしてオプションでもう1コマ取ったので、全部で7コマ×50分の授業でした。

人によって8時~の人もいたり、4コマしか取っていない人は午前、午後各2時間だったり様々で、ほとんどの人は9時スタートでした。(夜間の人は17時~)

私の担当の先生方は、年齢も20代~50代までとバラバラでしたが、どの人もレベルは高かったです。
バギオは大学も多いですし、優秀な先生が集まりやすいのかもしれません。

世界で語学学校を運営しているEF Englishの「世界英語能力指数」という統計データでは、フィリピンはアジア第2位(全体22位)の英語能力ですが、その中で都市別に集計されたデータではバギオ市が1位となっていました。※ちなみにアジア1位は全体ランキングでも3位のシンガポール、日本は92位です

担当してくださった先生ほぼ全員が、既に学校をお辞めになっているそうで、今の状況と少なからず違いがあるだろうということで、ブログに学校名を書いていません。

お一人だけ合わない先生がいましたが、他の先生方のレッスンにはおおむね満足しています。

9時 Speaking /発音(A先生)

Speakingで声を出すからと、マンツーマンブースではなく、グループレッスン用の教室で授業を行っていました。初日は自己紹介、なぜ英語を学びたいのか?仕事は何しているか、どこに住んでいるかなどの個人情報に加え、先生の話も少し。だいたい40分ぐらい話したところで、残り10分でレッスンでした。

「発音がとても良くない」ということで「発音チェック→先生の発音を聞く→練習」を数回繰り返したところでレッスン終了。明日からもっとしっかり練習していきましょうとのお言葉をいただき、厳しいけど良い先生にあたって良かった、上達しそうだなと思ったのですが、彼女がまともに授業したのは、この日が最後でした。

満足できたレッスンはこの日のたったの10分だけでしたが、ちゃんと授業をしてくれていたら、一番教師らしい先生だったと思います。

この週は、先生の愚痴を延々と聞かされ、2週目以降は懇々とイエスキリストの教えを説かれ、人は死んだらどうなるか?という問いに、宗教観の違いからブチ切れられたりといろいろありました。

10時 Speaking/Discussion (B先生)

若くて、聡明な先生。引き出しが多くて、物知りで毎日のレッスンが楽しみでした。
先生以外の職種も経験していて、当時の仕事の話もしてくれたりと社会人同士の悩みを分かち合えた気分。

初日もお互いの自己紹介は10分ぐらいで、さっそく授業が始まりました。

テキストは私には少々難しかったけど、題材が最近のトピックで、日本語でも話すような内容だったし、知らない単語もいっぱい出てきたので、勉強になりました。

1日、1ページ進んでいき、その日のテーマについて自分の意見を述べるレッスンでした。

・美容整形をどう思うか?
・ダイエットについて
・インフルエンサーをどう思うか? etc.

日本の時事ネタや歴史も勉強しているのか詳しく、頭が良くて切れ者。教えてもらえて良かったです。
こちらの話をよく聞いてくれて、こういうことだよねと言い換えてくれたり、人生何周目ですか?な先生でした。

11時 Speaking/文法 (C先生)

明るくておおらか、先生歴は10年超の中堅どころの先生。

ちょっと時間にルーズだし、話はしょっちゅう脱線するわで、授業時間はいつも正味30分ぐらい。今後に役立つTipsやポイントを教えてくれて、授業自体は分かりやすかったです。

このレッスンでは、毎週1回、別室で動画に撮られながら、選んだ議題に関する質問に回答するといったスピーキングテストを行い、後で文字起こししたプリントを貰えました。内容はともかく、最後のほうは長く喋れるようにはなっていましたね。

今後のアドバイスとして「あなたは文法とかリスニング、リーディングは後回しで、発音から始めたほうがいい。とにかく発音がよくない」と言われたけど、そのために留学したら、先生(A先生)があの調子だったんで・・・。バギオでは、学校の先生以外に私の英語は通じなかったし(ナイトマーケットだけ通じました)台湾人やなんなら日本人にも通じなかったです。

オンライン英会話のネイティブ先生(アメリカ・イギリス・カナダ)たちには「あなたの発音はとてもクリアで良い、発音が良い」と褒められていました。他の同レベルの生徒と比べると聞き取りやすいということなんだと思いますが、真に受けたらダメですね。

先生になったばかりの頃、留学生たちと仲良くしすぎて仕事に支障が出るぐらい別れを引きずったそうで、それから人との距離感について考えるようになった等、最後は心を開いていろいろ話してくれた印象。バギオの上手なマッサージ屋さんやおすすめのお土産も教えてもらいました。

とある1on1ブースからの風景

13時 Listening/グループレッスン(D先生)

先生歴が7、8年あり、明るくて発音が良い◎

リスニングじゃなくて、この人から発音レッスン受けたかったと思うぐらい、訛りがないアメリカンイングリッシュでした。先生には満足しています。

初日のリスニングテストの結果を受けて、ビギナーのグループクラス(2,3人)だったんですが、とにかく苦痛で辛かったです。

テキストを捨ててしまったので覚えている範囲で書くと、以下のような簡単な例文が再生速度0.8×ぐらいのゆっくりしたスピードで2回流れて、空欄内の単語を埋める、その後はちょっとだけ長めのストーリーを聞いて、5,6個ぐらいの空欄を埋めて、生徒3人が順番で回答していくという流れ。

・I went to the (movie theater) with friends.
・I went to the park with my husband and (played) cycling and tennis.

グループレッスンなので、本当の英語初心者の方もいるわけですよ。で、その人がもう1回聞きたいというとこの簡単な英文をもう1回聞く羽目になり、それでも聞き取れないと、ただでさえ遅っっいのにもっとゆっくり再生にされて、聞く羽目に。

何が辛いって、そんなゆっくりなのに私も時々、空欄の単語をマチガエタリシタノダ。

普段は、好きでよく見ているBBC World Service、ネイティブ同士の掛け合いポッドキャストを聞いたりしているのに、留学に来てこれか・・・、そして聞き取れてないじゃんと悲しくなりました。

正直、グループレッスンは時間の無駄でした。個人的には、文法や発音以外のグループレッスンは不要だと思います。

14時 Reading(E先生)

独特な空気感を持つ、穏やかで優しい先生。

テキストは様々なトピックがあり、歴史や環境問題、左利きについての科学的視点のエッセイ、テクノロジーなど多岐に渡っていましたが、内容は簡単でした。

実は、1つ気になっていたのが、渡されたテキストにA1とかA2とか書かれていたんですが、もしこれがCEFRだったら、このテキストはA1だったんですね。つまりビギナーです。内容的に違うと思いますが。個人的には、英検3級ぐらいの内容だと思いました。

授業内容は、本文に入る前の空欄問題を解く(言い換えや、単語と意味の紐づけなど)答え合わせ後、本文(1ページぐらい)の音読、内容を理解しているかの設問を解き、答え合わせの流れで1日1トピックでした。

最初の1週間は、音読して問題解いて回答して「正解!」とだけ言われ、授業終了だったんですが、先生ともちょっとずつ会話するようになり「リーディングは、もういいわね」と言われ、最後の1週間はSpeakingのレッスンをしてくれていました。

フィリピン雑貨をプレゼントしてくれたり、他にもいろいろ気遣いをいただいたり、人として尊敬できる素晴らしい方でした。いつか日本に来ることがあれば、東京を案内したいです。

15時 Speaking/グループレッスン(F先生)

30歳前後でしたが、落ち着いていて優しい先生でした。私の担当先生の中では、一番フィリピン訛りがあるかなと思いましたが、気になるレベルではなかったです。

グループレッスンで、テーマに沿って生徒たちが順番に意見を述べていくというスタイルです。
ビジネスに関する内容もあったので、社会人には取り組みやすかったし、単純にテキストが面白かったです。
日本語でも議論しそうな内容でした。

・今後衰退していくと思われる産業や職種は?
・交通渋滞をどう思うか?
・最近一番驚いたニュースは何?
・職場でのドレスコードについて
・あなたの国をよくしていくためにはどんなことが必要? etc.

授業は面白かったんですが、話す時間が短くて不満でした。お一人、めちゃくちゃ話の長い人がいたんです。iPhone片手に翻訳しながら話すのですが、たぶん母国後でも考えがまとまっていないんでしょう。話がしっちゃかめっちゃかで、結局何が言いたかったのか分からなくなるというループ。

悟りを開いていた先生でしたが、一度だけ顔にイライラが出たことがありました。毎日よく我慢したよ。
最初は、気怠そうにしてたのでやる気がないのかと思ってましたが、眠れないらしく悩んでいるようでした。

レッスンが進むと楽しそうに熱心に教えてくれたので、先生の仕事は好きなんでしょう。彼女のことは離れた今も心配しています。

16時 Writing(G先生)

若くて清純そうな見た目とは裏腹に、先生歴何年でしょうか?ってぐらい、教え方が上手でした。

文法の文型を意識しながら文章を作りましょうと、その場でホワイトボードに英作文をするといった内容で、1日の終わりに一番頭を使っていました。そして、小学生のような英文しか書けなかったという・・

薄いテキストだったものの、留学期間中にすべて終わったのは、彼女のタイムマネジメントの賜物でしょう。
流れるようにレッスンを進めてくれました。宿題も毎日ありました。

・あなたがもし会社のCEOなら、どのような従業員を雇いたいか?
・なぜ私たちは自分を他人と比較すべきではないのか?
・海外の友人にあなたのホームタウンに招待する手紙を書いてください etc.

B先生もでしたが、私が話していると途中で文法の間違いを指摘して言い直してくれたり、つまりあなたが言いたいのはこういうことだよね?と解釈して話してくれるのですが、それが全くズレていなくて理解力も素晴らしかったです。教えてもらえてラッキーでした!

文法を意識して書くレッスンの1コマ

あとがき:レッスンからの気づき

・母国語で話が長い人は、英語でも話が長い(上手い下手関係ない)!
・母国語でマシンガントークする人は、母国語MIX英語で文法気にせず喋る
・声の大きい人は、英語が通じやすい
・リスニングは好きな題材で自己学習でOK
・FANBOYS・A WHITE BUSを意識する

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