本格的に英語学習をやり直すことになって、早10年!
フィリピンはバギオに語学留学してきました。
バギオのカフェ文化|街歩き-Part 3
バギオには、もちろん英語の勉強をしに行ったわけですが、留学+旅・観光という目的が当初からありました。
留学期間が1ヵ月弱だったもので、途中からは英語の勉強そっちのけで放課後も謳歌してしまいました。
バギオは、ルソン島北部の標高1500mに位置する街でサマーキャピタルという別名があり、その涼しい気候から富裕層の避暑地として知られています。フィリピン有数のコーヒー豆の産地でもあり、国内屈指の教育都市で学生が多い街です。
もうお分かりですね。コーヒーの産地+学生が多いとくれば、カフェも多いんです!
バギオは誘惑の少ない街と言われているようですが、街を歩けばスタイリッシュなカフェも多く、一部の界隈では誘惑が多い街と言えるでしょう。
イリリカアーティストビレッジ| Ili-Likha Artists Village
ある夜、バギオ大聖堂方面からセッションロードを1本入った通りを歩いていると、ガウディの建造物のような不思議な外観の建物を発見しました。バギオのサグラダ・ファミリアです。
何かの工房かなと思ったのですが、フラワースタンドやドリンクメニューが見えたので入ってみることにしました。
アーティストビレッジという名前どおり不思議な空間で、大きな木の中に街があるイメージです。階段も様々な形のモザイクタイルだったり、本物の石だったり。カフェやビストロ、雑貨店が入っている複合施設でした。
夜だったので地元の若い子たちしかいなかったですが、みんな個性的で尖っていましたね。
ロン毛+ニット帽な裏原系ファッションの男の子の傍らにはEd Hardyの派手Tを着た女の子、他の子も全身真っ黒でヨウジ(ヤマモト)風ファッションだったり、ちょっと前の日本にタイムスリップした感覚で、他の場所では会わない子たちが集まっている印象でした。バギオの流行の発信地なのかも。
そんな雰囲気の中、彼らより年上の日本の留学生は、全身ユニクロ+ビーサンで固めてました。
パスタが絶品!地元民のおすすめビストロ
料理も飲み物も美味しいらしい!
カフェ・クエバ| Cafe Cueva
天井まで吹き抜けになっていて、中には本物の大きな木もあったり、まるでジブリ映画の実写版のような雰囲気です。迷路に入りこんだような、洞窟の中に入った感覚もありました。
この日も寮でがっつり晩ごはんを食べた後だったので、飲み物だけいただくことに。いろいろカフェやレストランが入っていて迷いましたが(有名なハンバーガーショップがあるそうです)、メニューのスムージーに惹かれて、こちらのカフェに。カウンターで注文して木の傍の席に座りました。
キウイフルーツのスムージー。
フィリピンでは暑い国特有の砂糖が入っている甘い飲み物が多い中、自然なフルーツの甘さでめっちゃ美味しかったです!もうほんの少し冷えていたら、何も言うことがないぐらいフレッシュでした!
冷えてたらおかわりしようかと思った
価格は覚えていないんですが、このクオリティのスムージーでこの値段!というお得感がありました。
バギオのカフェ代はちょっと安いかな程度で日本とほとんど変わらなかったです。レストランで頼むサンミゲル(ビール)が安いもので75ペソだったので、それよりコーヒー代のほうが高くて、そりゃカフェも増える!と思いました。ちなみにタクシー初乗りは約30-40ペソ(日本円で約70円-90円)。
このカフェの名前、Cuevaはスペイン語で、日本語に訳すと洞窟です。
洞窟に入ったような感覚は間違っていなかったのだ。
分かりにくいけど、上の階から下を覗いた写真
ミニシネマシアター| Balanghay ni Iking
後から調べたのですが、このビレッジはバギオ出身のフィリピンの人間国宝ともいうべき映画界の巨匠、キドラット・タヒミック監督が所有している複合施設で、映画館も入っていました。
座席数はそんなに多くなくこじんまりしています。
フィリピンのインディーズ短編映画が上映されているそうです。時々、監督の作品が上映されるイベントもあるんでしょうかね。
正面がスクリーンね
ビレッジ全体で「木」が印象的に使われていましたが、この映画館でも椅子や至るところが「木」で作られていました。使用されている木材のほとんどが、バギオを訪れた台風によって倒木した木からのもので、台風が通り過ぎた後、監督ご自身が市役所に電話して伐採して取っておいてと依頼されたそうです。
せっかく来たのでステージから映画館全体を撮影したかったのですが、若カップルたちが等間隔に座って2人の世界に入り込んでいたので、早々に退散しました!
監督が35年の歳月をかけて完成させた長編映画「500年の航海/ Balikbayan # 1」は、未だに再編集されているそうですが、このビレッジ内も未だにいろいろなアーティストが手を加えているとかで、建物全体が監督の構想が詰まったアート作品となっていました。
今考えたら「地元の尖った子たち」は、アーティストの皆さんだったのかも。
国内外の監督のファンが、聖地巡りで訪れていることでしょう。
バギオに行く機会があればぜひ!
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