本格的に英語学習をやり直すことになって、早10年。
フィリピンはバギオに語学留学してきました!
一般英語(ESLコース)の定義について
タイトルのエピソードだけ読まれたい方は目次から「定義が広すぎて先生と意見の相違が出てくる」を選んでください。
バギオ街歩き編Part 2・3は、また今度書くとして・・
私が感じた一般英語コース(ESL)のデメリットについて書いておきたいと思います。一般英語の範囲が広すぎて授業内容が不明瞭、先生個人の裁量に任せられていると感じたレッスンがあったからです。
フィリピンだけでなく他の国でも、ほとんどの語学学校が「ESL」と呼ばれる「一般英語」コースを設けています。LRSWの4技能をバランスよく学習できるということでメインコースとして提供されていて、私も深く考えることもなく自分で選んで申し込みました。
おそらく、生徒のレベルと本人の希望(どのスキルを伸ばしたいか)、それによりテキストをどうするかなど各先生や学校側でアレンジができるので、語学留学のスタンダードなんだと思いました。
実際、エントリーテスト時にどの技能を伸ばしたいかヒアリングしてくれましたし、スピーキングメインのカリキュラムを組んでくれたのですが、もう一度留学することがあれば、ESLではなく、ビジネスや資格取得コースなど学習内容が明瞭なものを選ぼうと思います。
ESLコース:留学生側のデメリット
いわゆる年配(40代以降)と呼ばれる年齢に差し掛かると、ほとんどの人は「自己アイデンティティ(自己同一性)」が確立されてしまうため、自分に合う合わないを容認(妥協)するか拒否するかという選択も、若い人より顕著に表れやすいです。
私は合わない先生がお一人いらっしゃいました。先生と意見が合わない、テキストが合わない場合は、遠慮なくチェンジしましょう。お互いに我慢はメリットがなく、時間の無駄です。
レッスン内容が先生の裁量に委ねられている
エントリーテストの結果から、担当の先生とテキストが決定されるのですが、この学校では先生を先に決めて、テキストはその担当の先生が選んでいるようでした。テキスト内容に先生の意向がふんだんに反映されているものが含まれていたからです。
それは、いわゆる「道徳や倫理、哲学」に関するもので、私はまったく興味のないものでした。
こういう題材が選ばれるのは想定外だったので、事前に防ぐことができず悔やまれます。
会話の組み立てもおぼつかないのに「自分は何者なのか、幸福とは?家族・人間関係の在り方」など自己アイデンティティを英語で話す羽目になったのですが、そんなもん話せるわけなかったです。
これは、日本語でも上手く話すことはできないでしょう。
母国語で話さないものは、他言語でも話せないのです。
今後、一生使用しなさそうな単語も出てきて、学習意欲を失いかけました。
定義が広すぎて先生と意見の相違が出てくる
いよいよ、タイトル本題のエピソードです。
先生が敬虔なクリスチャンだったので、倫理的な内容のテキストが選ばれたんだと理解はしています。
留学前に、フィリピン人の先生とは宗教の話はタブーだと聞いていたのですが、向こうから喜々として授業テーマにしてくるので、避けられませんでした。
ある日のこと。「人は死んだらどうなるか?」と聞かれ、仏教では輪廻転生という教えがあって、新しい肉体と魂への生まれ変わりが信じられていると言った際には「あんた本気で言ってるの?人は死んだらおしまいDeath!」とブチキレられました。天国と地獄があるんじゃないの?と余計なことは言いませんでしたが。
「あなたは神を信じますか?」と聞かれた時には、自分の意見は敢えて語らず「日本人の中には特定の宗教を信仰せず、神や仏の存在を信じてない人も一定数いるから」とはぐらかしてしまい、無事2回目のブチキレをいただきました。
*いちおう神の存在は信じていますが、イエス様の話にうんざりだったもんで
この先生からは、他宗教、他文化への理解や他者の意見を尊重するという姿勢が感じられず、イエス様の教えとは一体何?という疑念さえ抱きました。そもそもこちらは、イエスキリストの教えを説かれたり、仏教や日本人の無宗教観について全否定されるために留学に来たわけじゃないですしね。まじでク〇面白んなかったわ!
ESLコース:留学生側のメリット
学校にもよると思いますが、ビジネスや資格取得コースなど自分が希望するものがない場合、ESLコースで生徒側の希望をある程度聞き入れてくれる柔軟さはあると感じました。
※カリキュラム・マネジメントが確立している学校では、受け入れてもらえないかもしれませんが
具体的に何を勉強したいか伝える
例えば、スピーキング中心のレッスンにして欲しいというざっくりとした希望ではなく、少しビジネス寄りの会話も習いたい、英文レターが書けるようになりたい、ホテルのチェックインやお店での店員との会話のロープレがしたい等、留学期間で習得したいものを具体化しておくといいと思いました。宗教や自己啓発系の話はしたくないなど、事前に伝えておくのもありです。
※ご自身の信仰を英会話題材にしている先生は、ほぼいないと思います
途中でコースや先生を変更できる
私がいた時は、ESLからIELTSコースに変更する人もいましたし、先生を頻繁に変える人もいました。
必ず合わない先生はいるので、遠慮なく変えてよいと思います。そのための制度です。
でも結局、私は先生を変更しませんでした。週1回、先生を変更できるチャンスがあったのですが、輪廻転生事件がその指定曜日の翌日だったことと、彼女をチェンジした生徒がお二人いて、翌週から大人しくなったからです。(とはいえ、ほぼ自分語り)
学校側から生徒に変更したい理由をヒアリングされるのですが、どうやら先生本人にはその意見がフィードバックされないらしく、理由も分からず変更されて傷ついているという話を延々としていました。永遠に分からないでしょう。しかし、博識で弁が立つ人だったので、いろいろもったいないなと思いましたね。
また、影響力のある留学生が以前いたらしく、その人が良いと言った先生を指名して変更する在校生が何名かいて、申し訳ないのですがチェンジされて残った先生しかいなかったというのも理由です。グループレッスンの内容に不満はありましたが、幸いにも私の他の担当の先生方は朗らかで、英語レベルも高かったので満足しています。
*今回のエピソードの先生も含めてほとんどの方が、既に学校をお辞めになっているそうです

あとがき:細かい留学話も書いてみたかった
前回の更新から少し間が空いてしまいました。ブログの統計データがうまく反映されていないので、バギオ留学の記事があまり読まれていないと思っていましたが、読んでくださっているようで感謝です!
自分の備忘録ではあるのですが、フィリピンに語学留学したいと思っている社会人や、ミドル・シニア層の方向けに、同年代の私が留学時に感じたことやエピソードなども書いておこうと思いました。
今後は街歩きPart2で出かけたお店や、お土産に何買ったなどの記事をUP予定です。
まちまちの更新ですが、まだしばらくお付き合いくださいませ。
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